心優しい女性陣 大阪市東淀川区
朝7時頃、小さな声で「すいませんが・・」
と電話口でかなり小さな声。
葬儀・火葬の依頼でした。
早速自宅にお伺いし、よくお話しを聞くと、親子3世帯で暮らすH様からの相談でした。
朝・昼・晩と決まってご自宅の裏庭に顔をみせる猫ちゃんの相談でした。
毎日と遊びにくる子だったので、「飼い猫が迷ってきているのかなぁ??」
と初めは思っていたそうです。
あまりにも毎日の事だったので、周りをぐるっと孫と一緒に散策していると
家の裏にある、駐車場の片隅に段ボールとキャットフードが入った箱がありました。
H様の自宅は3世帯で暮らしており、おじいちゃんと旦那様は猫アレルギーなので
家では動物を飼えないのです。
ですが女性陣はみんな大の動物好きだそうで、家では飼えないが、
猫ちゃんが遊びに来た時には、遊んだり、ごはんをあげて女性陣だけの
内緒のペットとして知らぬ間に、毎日の楽しみになってきました。
名前は知らぬ間に、孫がバニラちゃん。自分の大好きなアイスクリームをそのまま
つけました。お母さん、お婆ちゃんもあまりにも可愛い名前だったので気に入り
そう呼んでいました。
そんな日が、3ケ月程過ぎた日。
昨日の夜から突然、ぱたりと姿がみえなくなりました。
女性陣は「もしかして・・」嫌な予感がし、裏庭や家の近所を
自転車などで必死に探しに行きました。
しかしバニラちゃんは全く見つかりません。
2時間程探し、暑さもあり家に戻ってくると3人ともぐったり
してしまい、家族の食事の準備も全くしていなかったのです。
お嫁さんが最後にもう一度、家の裏を探してくると伝え、先程にはいなかったバニラちゃんが身体を丸めて箱の中にいました。
女性陣は安堵の表情でよかったねと肩をなで下ろしました。
次の日になりいつもより沢山の朝ごはんを準備して待っていました。
しかし一向に姿を現さなかったのです。
お嫁さんは私が見てきます。といつもの場所にいくと
昨日の姿のまま顔をみせづに体を丸めていました。
しかし身体を触ると真夏なのに冷たくなっていました。
お嫁さんはそっとだき抱え、家族の待つ家に戻りました。
お孫さんは「バニラ~っ」といつもより大きな声でかけより
抱っこしようとしましたが、事に気づきなきじゃくり
自分の部屋に戻ってしまいました。
私にお話しをして頂いたお婆ちゃん・お嫁さん
本当に有難うございました。
選んで頂いたのは一日葬のプランでした。
初めは偶然だった出会いが、毎日になると必然になり
絶対の存在に変わっていく。
そんな事を私自身も教わった日でした。
本当に深くて、愛情のある葬儀は
人の繋がりをより深め、バニラちゃんも
きっと感謝していると思います。
これからも皆様に喜んで頂ける
感動葬儀を提供していきます‼
※今回は祭壇等の写真も掲載します※
※お写真は家族の方のスマホから※